平安時代の887年に南海トラフで発生したとされる巨大地震「仁和地震」を巡り、この際に起きた津波に静岡県西部が襲われた痕跡を初めて確認したと、産業技術総合研究所(茨城県)などの研究チームが19日、発表した。
論文は海外専門誌に掲載。当時の歴史書などから、南海トラフ西側の南海地域だけでなく、東側の東海地域でも地震があったと考えられているが、チームの藤原治さんは「津波の痕跡は、東海地域でも地震が起きたという物証だ」としている。
調査は、2011年から実施。地元の高校生や教員から「津波が運んだとみられる貝殻や砂を含む地層がある」との連絡があり、共同研究を始めた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース